【目次】
ポータブル電源の用途に合った選択方法を紹介
キャンプ、レジャー、災害時など、ポータブル電源があるととても役立ちますよね。でもポータブル電源にもたくさん種類があり、どれを選んだら良いか迷う方も多いのではないでしょうか。
目的や用途によて最適なポータブル電源を選ぶために押さえておきたい情報をまとめました。
最初にポータブル電源の機能や性能について理解し、目的や用途別に重視すべき機能(性能)を押さえることで、最適なポータブル電源を選べます!
ポータブル電源について
ポータブル電源とは、野外などに持ち運べる電源のことです。身近なところでは、スマホなどを充電できるモバイルバッテリーなどがイメージしやすいかと思います。
ここでご紹介するポータブル電源は、モバイルバッテリーよりも大きな電力(容量)を出力できる電源です。
電力(容量)とは? 電力(W)=電圧(V)×電流(I)で表すことができ、電気の量(容量)のことをいいます。容量はワット(W)という表示を使用しています。
容量(W)の表示は、家電や電球の性能に60Wや100Wという表示がありますが、単純にその値(W)が大きいほど、家庭の電気をたくさん消費するということです。
ポータブル電源では、その電源が持つ容量(W)が大きいほど、たくさんの電気量を野外に持ち運べるということになります。
ポータブル電源の機能や性能について
ポータブル電源には、以下の代表する機能や性能があります。一つ一つの機能や性能は、ポータブル電源を選ぶときのポイントとなりますので、その特徴について理解することが大事です。
1.容量
2.出力ポート
3.出力波形
4.充電方式
5.重量
1.容量について
ポータブル電源を選ぶときに重視すべき機能(性能)です。先にも説明しましたが、容量(W)が大きければ大きいほど、たくさんの電気量を野外に持ち運べることができます。
ポータブル電源は、容量の表示がmAh(ミリアンペア)とWh(ワットアワー)で示すことがあります。W(容量)とh(時間)で表します。
例えば300Whの容量であれば、300Wを1時間出力できるということになります。実際は出力するときに損失(ロス)が発生するため300Wの7~8割位が出力できると思ってください。
2.出力ポートについて
ポータブル電源が電力(容量)を出力するインターフェース(コネクタ)などの接続部のことを言います。出力ポートの数や種類が多いほど、接続できるモノも増え、高機能な電源と言えます。主な出力ポートを以下に示します。
AC:家庭用のACコンセント。家電などに給電できます。
DC:DCジャック。カメラやオーディオ機器などに給電できます。
USB:USBコネクタ:パソコンやスマホなどに給電できます。
シガーソケット:車のシガーソケットで使用する製品に給電できます。
目的や使用する製品に合わせて、必要な出力ポートがあるポータブル電源を選択しましょう。また、一般的に容量が大きく、多機能な電源ほど重量も大きくなりますので注意が必要です。
3.出力波形について
ポータブル電源のACポートの出力波形には、正弦波形と疑似正弦波形があります。この出力波形によって、接続しても動作が保障されない製品もありますので注意が必要です。
●ACポートの出力波形が正弦波形(純正弦波)の場合
一般家庭で使用している交流(AC)の100Vのサイン波形です。東日本は50Hz、西日本は60Hzの周波数の違いがあります。
ポータブル電源によって、切り替えれられるタイプと固定式のタイプがあるので注意しましょう。純粋な正弦波形の出力は高機能となるため、比較的値段も高価になります。
●ACポートの出力波形が疑似正弦波形(短形波)の場合
疑似正弦波形は短形波や調整短形波など、別の名称で表記されることもあります。純粋な正弦波(サイン波)ではないため、製品によっては使用できない場合もあります。
比較的に簡単に回路が構成できるため、値段も安価になります。正弦波形と同様、50Hzと60Hz切り替えれられるタイプと固定式のタイプがあります。東日本は50Hz、西日本は60Hzとなりますので注意してください。
疑似正弦波形のタイプは、電気毛布の温度調整など、細かな制御が必要となる機器には使用ができない場合があるので、購入時には販売元(メーカ)に確認をするほうが良いでしょう。
4.充電方式について
ポータブル電源を充電する方式(方法)を以下に示します。
家庭用コンセント(通常):家庭用コンセントから充電する方式。
ソーラー:太陽光などからソーラパネルを使用して充電する方式。
シガーソケット:車などのシガーソケットから充電する方式。
ソーラーは太陽光など、光で充電ができるので、充電コストが安価です。シガーソケットから充電ができれば、車からの充電が可能です。災害時やレジャーなど、あると便利な機能です。
5.重量について
ポータブル電源は容量が大きく、高機能であれば、比較的形状も大きく重くなります。日帰りのレジャーなど、気軽に持ち運びがしたい場合は重量が少ないモノを選びましょう。
キャンプや災害時など、ある程度の期間を使用する場合は、重量があっても機能(性能)を重視した方が良いです。
目的や用途に合わせたポータブル電源の選択方法
使用目的に応じて重視する機能を考え、その機能に合ったポータブル電源を選択することをおすすめします。以下にまとめましたので参考にしてください。
目的や用途がキャンプの場合
キャンプにポータブル電源があると非常に便利です。最近ではキャンプ目的にポータブル電源を購入する人も増えています。
●キャンプサイトの選択幅が広がります。
キャンプ場で電源付きサイトは人気があります。ポータブル電源があれば、電源付きサイトを気にせず、キャンプサイトを選ぶことができます。
また電源付きサイトは通常サイトよりも1日のサイト代が高いため、費用の削減にもつながります。
●快適に過ごすための電気製品を使用することができます。
暖かい季節には、涼しく過ごすための送風器(扇風機)や小型冷蔵庫、寒い季節には、電気ストーブや電気毛布などが使用できると便利で快適に過ごせます。
また、スマホ、オーディオ機器、パソコンなどを使用する場合にも便利です。
●キャンプ場での遊具や工具、趣味への活用することができます。
湖などで散策や釣りを趣味にしている人も増えています。最近では軽量で持運びが便利な空気型のカヤックやボードが人気です。
キャンプで使用するベッド、最近ではテント自体も空気を入れて組立てられるタイプも増えてきています。
そんな時、工具として「電動式空気入れ」とポータブル電源があればとても便利です。
>>キャンプを始めたい方、興味のある方は以下記事も見てください。
ポータブル電源の推奨機能と性能(キャンプ)
●容量について
キャンプは1泊、2泊と使用する期間が長いこと、便利な家電製品も多いことから、容量も比較的大きい400Wh以上のタイプを選ぶことをお奨めします。
●出力ポートについて(推奨機能)
ACソケットは2つ以上を推奨(電気毛布や扇風機など家電製品が使用できる)
USBポートは2つ以上を推奨(スマホの充電など家族(複数)で使用するケースが多い。
シガーソケットは1つ推奨(自動車でも使用している製品や工具が使用できる。「電動式空気入れ」などシガーソケットタイプも多い。
●出力波形について(推奨性能)
出力波形は正弦波または純正弦波を推奨(電気毛布や冷蔵庫など、温度調整など制御機能のある製品には正弦波形や純正弦波形でないと正常に動作しない場合や、使用できない場合があります。)
●充電方式について
通常は家庭用コンセントから充電ができます。
ソーラー又はシガーソケットがあると便利(キャンプでは使用する時間が長いため、太陽光や車からポータブル電源に充電ができればより長く使用することができるので、とても便利です。
キャンプにおすすめなポータブル電源
ご紹介したキャンプ時に重視したい機能や性能を考慮し、キャンプにおすすめのポータブル電源を選定しましたので参考にしてください。
PICKUP :Smart Tap 008601C-JPN-FS
PICKUP :Anker PowerHouse 434Wh / 120,600mAh ポータブル電源
目的や用途がレジャーの場合
海水浴、釣り、登山、ベーべキューなどにもポータブル電源があれば便利。遊具の工具として、スマホやゲーム、音楽を聞いたりなど、家族や友人との楽しみ方も増えるのではないでしょうか。
日帰りなどの短い期間で使用する場合は、軽量で持運びがしやすいタイプがおすすめです。
大きな容量を使用する家電製品を使用する場合は別ですが、容量は150Wh~200Wh位あれば良いかと。容量が大きいものは本体の重量も重くなるので、ここはトレードオフになります。
釣りや登山をされる方には、軽量であることは大事だと思いますが、夜間に活動する場合は、LEDライトが内蔵されていると便利です。
ポータブル電源の推奨機能と性能(レジャー)
●重量について
1.5kg~2.5kg位を推奨。(軽量を重視、持運びが便利)
●容量について
150Wh~200Wh位を推奨。(短期間での使用を想定)
●出力ポートについて(推奨機能)
ACソケットは1つ以上を推奨。(家電などの用途は比較的少ない)
USBポートは3つ以上を推奨。(複数で使用するケースを想定)
●出力波形について
疑似正弦波形(短形波や調整短形波)のタイプを推奨します。正弦波形や純正弦波形のタイプであればより良いですが、価格が高くなり重量も増える傾向です。
冷蔵庫や電気毛布などの家電や精密機器などを使用しなくて良いのであれば、疑似正弦波形でも良いと思います。
レジャーにおすすめなポータブル電源
ご紹介したレジャーの時に重視したい機能や性能を考慮し、レジャーにおすすめしたいポータブル電源を選定しましたので参考にしてください。
PICKUP :Suaoki ポータブル電源 S270 40500mAh/150Wh
目的や用途が災害への備えの場合
急な災害に備え、ポータブル電源を購入される方も多いと思います。災害による停電や非難時など、ポータブル電源があると非常に役立ちます。
災害時に重視すべき機能としては、ある程度の容量は必要ですし、急な非難のときに持ち出しやすい形状(スタイル)、そして太陽光などで自己充電ができることが大事だと思います。
容量としては400Wh以上で持ち出せる位の重量、そしてソーラー充電ができることは必須だと思います。急な災害のときには持ち出せるものが限られるため、できればソーラーパネルと本体が一体型のタイプが便利です。
ポータブル電源の推奨機能と性能(災害時)
●重量について
5kg位以内を推奨。(持運びができるくらいの重量)
●容量について
400Wh以上を推奨。(ある程度の容量は必要)
●出力ポートについて(推奨機能)
ACソケットは1つ以上を推奨。(家電が使用できること)
USBポートは2つ以上を推奨。(複数で使用するケースを想定)
●出力波形について(推奨性能)
出力波形は正弦波または純正弦波を推奨(電気毛布や冷蔵庫など、温度調整など制御機能のある製品には正弦波形や純正弦波形でないと正常に動作しない場合や、使用できない場合があります。)
●充電方式について
通常は家庭用コンセントから充電ができます。
ソーラーパネル充電は必須。(災害時に太陽光から充電)
シガーソケット充電もあると便利(災害時に自動車から充電)
災害時におすすめなポータブル電源
ご紹介した災害時に重視したい機能や性能を考慮し、おすすめしたいポータブル電源を選定しましたので参考にしてください。
PICKUP :jackery ポータブル電源400大容量 110000mAh/400Wh
まとめ
ポータブル電源の種類はとても多く、決して安価なモノではないので、できるだけ目的や用途に合ったモノを選んでください。今回ご紹介した情報が参考になれば幸いです。
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